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■2007年03月25日

▼Silent Moon - Silent Moon-六つの月- 第3~4話(後編)

お待たせしました!4ヶ月ぶりの続編です。
今回から、台本風の構成にしてみました。
セリフの人名部分の「凪姫(M)」は凪姫のモノローグ、「凪姫(T)」は凪姫のテレパシーを指します。
今回登場した主な用語は、最後にまとめてあります。ポップアップも考えたのですが、今回は見送りました。
携帯電話でご覧の方は、もしかしたら綺麗に表示されないかもしれません。完全対応はちょっと難しかった…汗。すいません。
表示確認もIE6のみです。その他のブラウザで表示不具合があれば、IE6でご覧くださいませ。
では、第3話後編をお楽しみください。↓

■三ヵ月後・閉店後のSilentMoon店内
勢いよくドアが開く。
文に支えられて、五月が転がり込むように入ってくる。
かなりの傷を負っているようだ。
錦子  「(二人に駆け寄り)五月さん、大丈夫ですか!」
五月  「だい…じょうぶ…よ…。」
文   「錦子!早く茉莉さんを…!」
茉莉  「(バックルームから出てきて駆け寄る)五月!」
バックルームに五月を運び込み、"無限の装飾-Infinity Dress-"でヒーリングを行う茉莉。
二人を残し、文と錦子はバックルームから出てゆく。
錦子  「何があったの…?」
文   「また、"炎"が現れたのよ。何とか憑かれた人からは弾き出したけど、無理した五月さんが深手を…。」
錦子  「五月さんらしくないわ。どうしたのかしら…?」
文   「五月さん…最近、なにか焦ってる感じがするのよ。」
錦子  「"炎"が徐々に力を増してるからなのかも…。」
 
■バックルーム
横になり、茉莉のヒーリングを受ける五月。
五月  「やっぱり、今の状態じゃ…。」
茉莉  「五月、焦ってもどうにもならないことはあるわ。」
五月  「でも、"炎"は確実に力を増しつつある…。このままじゃ、いずれ私たちの手に負えなくなるかもしれない。」
茉莉  「だからと言って、無茶してこんな怪我してたら…。」
五月  「"七番目の月"…。やはり、それを見つけなければいけないのかしら。」
茉莉  「"月の女神のメッセージプレート"の最後の節に刻まれているアレね。今、いろんな人に協力してもらって調べてるけど、分からないことが多すぎるのよ。かつての"使い手"が遺したと言われている"眠りのレリーフ"にも、具体的なことはなにも刻まれていない…。本当にそんなものが存在するのかさえ、確かじゃないわ。」
五月  「そうね…。私たちに語りかける"月の欠片"の声でさえ、それを語らない…。」
茉莉  「三つの闇結晶がこのまま力を溜めれば、いずれ"漆黒の天使"が生まれる。それで何が起こるのか、それがどんな力を持っているのか…それすらも解らないのよね…。解っているのは、"漆黒の天使"になるのは適応できる人間だけということ。そして、"漆黒の天使"となった人間は救うことはできないということ…。」
五月  「もしかしたら、過去に"漆黒の天使"が現れた例がないのかもしれない。"七番目の月"が"漆黒の天使"に対しての存在であるなら、それらの記録が一切無いことも頷けるわ…。」
茉莉  「だとしたら、それを知ることが出来るのは"月の女神のメッセージプレート"に刻まれた言葉からのみ…。」
五月  「六つの月 集いし時 汝 その名を称えよ/さすれば其はひとつになりて その想い叶えん/見えざるものこそ 求むべき力なり/静かなる月は そこにある…。」
茉莉  「その名すら隠された月…。簡単に考えれば、姿のない月齢="新月"なんだろうケド…。」
五月  「六つの欠片を集めて、"新月-NewMoon-"の名を称える…。そんなことは、とっくに試したじゃない。そんな簡単なものじゃないと思うわ。」
茉莉  「五月の考えるように、"漆黒の天使"に対して存在なら、それが現れて、初めてその答えがわかるのかも…?」
五月  「それまでに、どれだけたくさんの人が悲しい想いをしなければならないのか…。こんな想い…もう、私だけで充分…。できるなら、あの娘たちを巻き込みたくはなかった…。」
茉莉  「五月…。」
 
■翌日・SilentMoon店内

凛華  「五月さんが、そんな事を…。」
錦子  「うん…。だから、茉莉さんが暫く休むように言ったみたい。」
粉雪  「私たちがまだ不慣れなせいで、五月さんに負担をかけてるのね…。」
文   「(粉雪の頭を小突きながら)そういう考え方が、余計に負担をかけるのよ!私たちは、五月さんのためじゃなく、自分の意志で"使い手"になったんでしょ。だから、不慣れなら不慣れでいい。今できることを全力でやればいいの。」
粉雪  「分かってるわよ。それよりも、文!そうやって上から小突くの、止めてって言ってるでしょ。(不満そうに)私の方が年上なのに…。」
文   「でも、私の方が1週間ほど先輩だわ。」
錦子  「はいはい。子供みたいな言い合いしてないで、店開けるわよ!」
 
■夕刻・SilentMoon店内
いつもの席に座っている少女。粉雪が紅茶を運ぶ。
少女  「え…。五月さん、お休みなんですか?」
粉雪  「(カップに紅茶を注ぎながら)ごめんなさいね。ちょっと用事で、長めのお休みを頂いてるのよ。」
少女  「そう…なんですか…。」
何か言いたげに、うつむく少女。
粉雪  「五月さんに用事でもあるの?」
少女  「あ…。(何か言いかけるが)いえ、何でもないです…。」
粉雪  「(少し考えて)うーん…、ホントはダメなんだけどね。(小さな声で)来週末、早番で入ってるわよ。」
少女  「(少し明るい表情になり)ホントですか?」
粉雪  「(人差し指を唇に当てて小声で)な・い・しょ・よ。」
少女の嬉しそうな表情を見て、キッチンに戻る粉雪。
文   「(粉雪の頭を小突きながら)"な・い・しょ・よ"じゃ、ないでしょ!」
粉雪  「てへ。見られてた?…てか、小突くの止めてって言ってるじゃない!」
文   「なぁにぃー、どの口がそれを言うかな?でも、粉雪が言わなかったら、私が言ってたな…。ここ数日の彼女、何か思い詰めたような表情をしてたし。」
粉雪  「あ…、文も気づいてたんだ…。」
文   「うん。なんかね、嫌な感じがまとわりついてるみたいな…。思い過ごしならいいんだけど。」
 
■夜・少女の部屋
ベッドに寝ころびながら、メッセージ入り携帯ストラップを眺める少女。
ストラップには、"奇跡はね、信じていればきっと起こるんだよ。"と五月の直筆で書かれている。
少女  「五月さん…。話したいことがあったのに…な…。」
少女の回想。五月の姿が、姉の姿とオーバーラップする。
■回想・少女の自宅の喫茶店

少女(M)「パパとママの喫茶店。お姉ちゃんはそこの看板娘だった。きめ細かいサービスと器量の良さがお客さんの間で評判で、お店の中はいつも笑顔が耐えなかった。私はそんなお姉ちゃんに憧れていた。」
店の準備をする姉と手伝う少女。
少女  「高校卒業したら、私も手伝うからね。」
少女の姉「何言ってるの。あなたは勉強できるんだから、大学に行きなさいね。」
少女  「えー。私じゃ看板娘には役不足?」
少女の姉「そうじゃないわよ。私は全然勉強できなかったから、進学なんてこれっぽっちも考えてなかったけど…。あなたは、せっかくいい頭持ってるんだから、使わなきゃ勿体ないわよ?」
少女  「お姉ちゃん。それ、買いかぶりすぎ!」
少女(M)「優しかったお姉ちゃん。笑顔が素敵だったお姉ちゃん。でもそれは、あの日を最後に…。」
 
■回想・少女の自宅前
燃えさかる少女の自宅。
呆然と立ちつくす少女。何が起こっているのか理解できない様子。
少女  「いや…、嘘よ…こんなの…。パパ、ママ、お姉ちゃんっ!」
自宅に入ろうとして消防隊員に止められる少女。取り乱し、泣き叫ぶ。
少女(M)「親戚がほとんどいなかった両親…。それから私は、遠い親戚だという人の家に身を寄せた。でも、優しかったのは最初だけ。暫くすると、邪魔者扱い…。」
 
■回想・親戚の家

親戚  「ウチも生活が楽な訳じゃないのに…。」
少女  「両親の遺産があったはずです。あれは…?」
親戚  「あんなはした金、いつまであると思ってるんだ!」
少女(M)「嘘!だって、叔父さん。私が来てから、新しい車に買い換えてるじゃない!叔母さんは、アクセサリーで着飾ってるじゃない!そのお金、パパとママのなんでしょ!もう誰も、信じられない…。」
 
■回想・少女の部屋
僅かな荷物を片づける少女。
少女(M)「そして私は、一人暮らしを始めた。慣れないことばかりで大変だったけど、ちゃんと学校も通いながら、なんとか頑張っていた…。」
夜遅くバイトから帰宅する少女。閉めたはずのドアの鍵が開いている。
少女  「え…?」
おそるおそるドアを開ける。
荒らされた部屋の中を見て呆然となる少女。慌てて部屋に入り、あちこちを確認する。
少女  「ない…ないよぉ!お姉ちゃんの形見のイヤリングも、パパの形見の時計も…。」
少女(M)「大切な思い出が詰まったたくさんのものがなくなっていた…。お金なんかより、心の支えにしていたそれらのものがなくなったことが、私にはショックだった。」
 
■回想・アキバ近く

少女(M)「思い出の品を失った反動か、私はお姉ちゃんとの思い出が残る場所をさまよい歩いていた。そして、一緒にケータイを買いに行ったアキバに着いたとき…。」
フライヤーを配っているSilentMoonのメイド。それを手に取る少女。
少女  「メイドカフェ…。喫茶店…?」
少女(M)「そのフライヤーに誘われるように、私はSilentMoonに足を向けていた。そして店に入ると…。」
 
■回想・SilentMoon店内

五月  「お帰りなさいませ。お嬢様。こちらへどうぞ。」
案内されるままに席に着く少女。辺りを見回す。
そして、五月の接客を見るうち姉のそれを思いだし、思わず涙が溢れる。
五月  「どうかなさいましたか。お嬢様?」
そう言いながら、店のポイントカード特典のハンカチを差し出す五月。
少女(M)「私は、それまで耐えていた色んな事を、五月さんに話し始めた。初めて会った、それも沢山いるお客さんの一人である私の話を、ちゃんと聞いてくれた五月さん…。」
五月  「神様はみんなに平等なんだから…。あなたにも、きっと幸せが来るわ。」
少女  「奇跡でも起きない限り、そんなこと…。」
五月  「奇跡はね、信じていればきっと起こるんだよ。」
少女(M)「それからは週に一、二度、SilentMoonを訪れるようになった。そこでお茶を飲んで一息つくことが、私の心の支えになっていた…。でも、部屋に帰ると私は一人。忙しく過ぎていく毎日に、いつしか、かつての友人からもメール一つ来なくなっていた…。」
 
■再び現在の少女の部屋
携帯電話をベッドの脇に置き、布団をかぶる少女。
少女  「なんで…私ばっかり、こんなについてないんだろう…。神様が平等なんて…。(涙ぐみながら)きっと、私は神様にも見捨てられたんだ…。」
 
■数日後・SilentMoon店内

五月  「みんな、長い間留守にしてゴメンね。」
文   「ゆっくり休養は取れました?」
五月  「もうね、暇で暇で…。」
粉雪  「そんなコト言いつつ、ホントは忙しく過ごしてたんですよね?」
五月  「鋭いな、粉雪。まぁ、色々とね…。普段やらないことなんかをやってみたわよ。(鞄を開けて)はい、みんなで食べて。久々に作ったんで、口に合うかは分からないけど。」
粉雪  「わぁ!五月さんの手作りケーキですか?」
文   「いただきます!…あ。(何かを思いだしたように)このケーキ、あの娘に出してあげたら喜ぶかな?」
五月  「ん?誰?」
粉雪  「あぁ、あの娘ね!ほら、指定席の彼女ですよ。五月さんが休んだ日にお帰りしてたんですけど、何だか思い詰めた顔してて…。」
五月  「そうなの…。今日、来るかな?」
文   「きっと来ますよ。(粉雪の頭を小突きながら)ダメだって言うのに、粉雪が五月さんのシフト、教えてましたから。」
粉雪  「ダメだ、とか言ってないし!てゆーか、小突くの止めてって言ってるでしょ!」
そんないつものやりとりに、笑みがこぼれる五月。と同時に、少女に対する不安がよぎるのだった。
■夕刻・SilentMoon店内
シフト交代の時間になり、錦子、茉莉達が出勤してくる。粉雪、文は勤務を終える。
文   「指定席の彼女、来なかったわね。」
粉雪  「絶対来ると思ったんだけどなぁ。用事でもできたのかな?」
五月  「(少し考えて)私、もう少し待ってみるわ。少しなら時間あるし。」
粉雪  「私は凛華と待ち合わせしてるんで、失礼しますね。待たせると、怖いし…。」
五月  「気にしなくて良いわよ。私が勝手に待ってるだけだから。」
"お疲れ様でした!"と店を出る、粉雪と文。
それから小一時間ほど待つが、結局、少女は現れなかった。
"もし彼女が来たら、明日もいるって教えてあげて"と茉莉に言付け、店を出る五月。
■繁華街
肩を落とし、泣きながら歩く少女。
先刻、少女はバックをひったくられていた。その中には、五月にもらったストラップを付けた携帯電話も入っていた。
少女  「もう…いやだ…。なんで…こんな目にばっかり…。」
あてもなく歩き回り、路地に入る少女。そこで偶然、無惨な姿で捨てられている自分のバッグを見つける。
あわてて拾うが、財布と携帯電話は持ち去られていた。
少女  「どうして…どうして私から、大切なものばかり奪うの…!」
声にならない声で嘆く少女。
その時、何者かの声が、少女に語りかける。
謎の声 「憎いか…。悔しいか…。ならば、力を欲せよ。さすれば、我が力を与えよう…。」
少女  「だ…誰…?」
謎の声 「お前の望みを叶える者だ。さぁ、望むのだ。力が欲しいと…。」
少女  「力…。力があれば、私の運命を変えられる…?だったら、私は……。」
少女がそう願った瞬間、黒い影が少女を包む。
■繁華街・別の路地

少年A  「ち!この財布、中身しょぼいなっ!」
少年B  「(少女の携帯を触りながら)何だコレ。アドレス帳、全然入ってないじゃねーか!友達、いないんじゃねーの?コイツ。」
少年A  「あーあ、盗り損か…。せめて、カモのアドだけでもゲットできりゃあな。」
その時、目の前に黒い影が立ちふさがる。
少年B  「なんだ、てめぇ!」
少女  「返して…。私のケータイ、返して…。」
少年A  「はぁ…?あー、お前。もしかして、さっきのマヌケな女か?こんな所まで追いかけてきて、ごくろーさん!」
少年B  「返してほしかったら、取りに・お・い・で・!」
そう言いながら、ストラップを持って携帯電話を振り回す少年B。
次の瞬間、一瞬のうちに少年Bの背後に回り込んだ少女は、その首を締め上げる。
少年B  「がは…なんて力…。く…苦し……。」
そのまま失神する少年B。
それを見て逃げ出す少年Aに飛びかかり、馬乗りになる少女。両手で首を絞める。
少女  「ワタシノ大切ナモノヲ奪ウヤツ…許サナイ!」
少年A  「た…たす…け……。」
白目をむく少年A。
更に首を締め上げようとしたとき、制止する声が聞こえる!
凛華  「やめろー!」
聞き覚えのある声に、我に返る少女。振り返ると、凛華と粉雪が立っていた。
少女  「あ…ああ……。(後ずさりしながら)いやーーー。」
走り去る少女。二人は後を追う。
粉雪  「今の、指定席の彼女…!」
凛華  「微かだが"闇"の臭いがしたぞ。まだ憑かれて間もない感じだったな…。」
粉雪  「不安的中…か。当たってほしくなかったけど…。」
凛華  「いや。今なら、まだ間に合う。完全に取り込まれる前に、助けるぞ!」
粉雪  「えぇ!(少し考えて)ここは、五月さんの力も借りた方がいいわね…。」
 
■粉雪達から少し離れた場所

五月(T)「なに…!すぐに行くわ!粉雪、私が駆けつけるまで、彼女をお願い!」
粉雪(T)「分かりました!」
粉雪達がいる方向へ向かって走り出す五月。
■ビル屋上
柵を乗り越え、屋上の端に立つ少女。距離を置いて、凛華、粉雪が説得する。
少女  「こ…来ないでっ!」
粉雪  「そんな所にいたら、危ないわ。」
少女  「私…あれは私じゃ……。」
凛華  「わかってるよ。あれは、お前のせいじゃねぇ!俺達が護ってやるから、安心しろっ!」
粉雪  「大丈夫…、大丈夫だから…ね。」
そう言いながら、少しずつ距離を詰める粉雪。
二人の説得に、その場で泣き崩れる少女。
少女を抱き寄せる粉雪。
粉雪  「もう…大丈夫よ…。」
しかし次の瞬間、少女の目が不気味に光り、粉雪の首を絞める。
粉雪  「な…んで…。」
少女  「フフフ…甘イナ、人間…!マズハ、オ前カラダ。」
凛華  「粉雪!」
不適に笑いながら、さらに粉雪の首を締め上げる少女。
その時、五月が駆けつけ、少女に向かって叫ぶ。
五月  「優妃ちゃんっ!闇に呑まれないで!」
五月のその声に我に返り、粉雪の首から手を離す少女(=優妃)。
膝から崩れ、咳き込む粉雪。
優妃  「あ…、わ…わた…し……。いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
五月  「優妃…っ!」
後ずさりし、咄嗟に屋上から身を投げようとする優妃。
それを察した五月が駆け寄るが、間に合わず転落する。
しかし、屋上から覗き込んだ五月の目に飛び込んできたのは、宙に浮く優妃の姿。髪が逆立ち、目は紅く光っている。
息を呑む五月。
炎の闇結晶「容易いな…。心の弱い人間は、追いつめれば簡単に身体を放棄する。」
五月  「なにっ!」
炎の闇結晶「フフ…。生きることを放棄した人間を乗っ取るのは、容易いと言ったのだよ!」
そう言い放ち、右手から炎を発する優妃(=炎の闇結晶)。
それをかわし、月の力を纏う五月。
五月  「ハーベスト・ムーンっ!」
五月に続く、凛華と粉雪。
凛華  「ワニング・ムーンっ!」
粉雪  「(咳き込みながら)ワキシング…ムーン…っ!」
月を背に、屋上より高い位置に浮かぶ優妃の身体。
凛華  「炎の闇結晶…!今日こそ、ケリをつけてやるっ!」
炎の闇結晶「フフフフフ…。できるかな…虫ケラ如きに…。」
五月  「凛華、挑発に乗っちゃダメよ!」
凛華  「わかってます!行くぞ、粉雪っ!」
翼を開き、左右に散開する凛華と粉雪。
二人に向かって、炎の闇結晶が炎を放つ。
それを、"紋章の防壁-Emblem Shade-"で弾く五月。
攻防を繰り返しながら闇結晶本体の位置を探るが、容易に見つけることが出来ない。
位置がわからなければ、天使の羽(=封印のアンカー)は打ち込めない。焦る粉雪。
それを嘲笑うかのような闇結晶の攻撃に、翻弄される三人。
五月(M)「このまま闇結晶が優妃ちゃんの身体を使い続ければ、心が闇に喰われていなくても、彼女の心はいずれ消滅してしまう。そうなる前に、彼女の身体から闇結晶を弾き出さなければ…!」
五月  「凛華、粉雪!ヤツに接近するわ。援護して!」
凛華  「どうするつもりです?!」
五月  「彼女の心は闇に喰われたわけじゃない。心に直接呼びかけて、彼女の意識を呼び戻すことが出来れば…」
粉雪  「闇結晶の本体の位置が明らかになる!」
五月  「チャンスは一瞬…。二人共、任せたわよ!」
凛華と粉雪が地を蹴る。
それに続くため、タイミングを見計らう五月。
優妃と妹・依子(よりこ)の姿を重ね、胸の"月の欠片"を握りしめる。
五月(M)「依子…。もう誰にも、あなたの様な思いはさせない…。だから、お姉ちゃんに力を貸してね…。」
地を蹴る五月。
巧みに攻撃を交わしながら、優妃(=炎の闇結晶)への接近を試みる。
凛華  「エンジェリック・サーベルっ!」
粉雪  「エターナル・レストリクション!」
凛華が"天使の剣舞-Angelic Saber-"で隙を作り、粉雪の"永遠の拘束-Eternal Restriction-"が優妃(=炎の闇結晶)の四肢を捉えた。
一瞬動きを封じられた優妃(=炎の闇結晶)の背後から、五月が接近する。
五月  「エンブレム・シェード!」
五月は、"伝心"の紋章を込めた"紋章の防壁-Emblem Shade-"を放ち、優妃の心に直接アクセスする道を開く。
■心の世界のイメージ描写

五月(M)「お願い、優妃ちゃん。私の声に応えて…!」
その声に応えるように、五月の心と優妃の心の間に"道"が開く。
五月(M)「優妃ちゃん…。」
小さく光る優妃の心。徐々に優妃の形になり、振り返る。
伸ばした五月の右手に、自分の右手を伸ばす優妃。
二つの手が互いに近づく…。
優妃(M)「五月さ…ん…。」
 
■現実世界
優妃の身体の一点が、少しずつ輝き出す。
凛華  「粉雪!あれが闇結晶の本体だ!」
粉雪  「見えたわ、凛華!」
"天使の光輪-Angel Halo-"の光のリングを手に、構える凛華。
"永遠の拘束-Eternal Restriction-"を解除し、"螺旋の遠矢-Spiral Arrow-"を放とうとする粉雪。
しかし次の瞬間、その光は突然輝きを増し、移動する。
五月が優妃に触れている、その一点を目指して…。
凛華  「何が…起こっている…?!」
 
■再び、心の世界
二つの手が触れ合う。
優妃(M)「待ッテイタゾ、コノ瞬間ヲ…!」
五月(M)「はっ…!」
優妃の形をしていたはずのそれは、突如漆黒の闇に変わり、五月の心を包み込む。
炎の闇結晶(M)「貴様の身体、もらい受ける!」
五月(M)「く…罠か…!」
炎の闇結晶(M)「フフフ…見えるぞ、貴様の心の闇が…。」
五月(M)「そのような囁きなど、私には…!」
炎の闇結晶(M)「そうかな…。貴様は憎んでいるはずだ…、妹を死に追いやった闇を…。」
五月(M)「なに…?!」
炎の闇結晶(M)「もう少し、遊んでやるつもりだったのだがな。あんなにあっさりと死を選ぶとは…。おかげで、ここまで来るのに手間がかかったぞ。」
五月(M)「お前が…依子を…!」
それを聞いた瞬間、心の奥底に封じていたはずの闇に対する怒りが沸き出す五月。
闇結晶はそれを見逃さなかった。闇が一気に五月の心に流れ込んでゆく。
■現実世界
一瞬、五月と優妃の身体が輝いたかと思うと、木の葉のように落下する優妃の身体。
咄嗟にその身体をキャッチする凛華。
凛華  「どうなってるんだ…?おい、大丈夫かっ?!」
粉雪  「凛華…、五月さんが…!」
空中に留まっていた五月の翼が、徐々に黒く染まってゆく。
炎の闇結晶「フハハハハハ!ついに…ついに"使い手"の身体を手に入れたぞ!」
凛華  「五月さんっ!」
炎の闇結晶「呼びかけてもムダだ。こいつの心は、すでに闇に喰われた。」
粉雪  「そんな…。五月さんが、闇なんかに負けるわけがない…!」
炎の闇結晶「(不敵な笑みを浮かべ)他人の心配などしている余裕はあるのかな…?」
そう言いながら、右手の人差し指で弾く仕草をする五月(=炎の闇結晶)。
直後、凄まじい衝撃波が粉雪を襲い、飛ばされて壁面に叩きつけられる。
粉雪  「…がはっ…!!」
凛華  「粉雪ぃっ!!」
炎の闇結晶「ほぅ…、力への馴染み方がなかなかよい身体だな…。手間がかかっただけのことはある。(凛華の方を睨み)次は、貴様らの持つ"月の欠片"をもらい受けるぞ。」
危険を察知した凛華は、優妃を抱きかかえ、地を蹴る。
間一髪で衝撃波を逃れたが、次の攻撃が凛華を追う。
凛華(M)「このままじゃ…マズい!この娘を安全な所へ避難させて、みんなに助けを…!」
逃げる凛華に照準を合わせる五月(=炎の闇結晶)。
指を弾く仕草をしようとした瞬間、何かがその手を絡み取り、攻撃は凛華から外れる。
それは、崩れた瓦礫の中から立ち上がった粉雪が、渾身の力で放った"永遠の拘束-Eternal Restriction-"だった。
粉雪  「…五月さんの身体…、返して…もらう…!」
炎の闇結晶「愚かな…、大人しく倒れていればいいものを。そんなに死に急ぎたいとはな…。」
"永遠の拘束-Eternal Restriction-"が絡み付いた右腕を強引に振り回す五月(=炎の闇結晶)。
それに引きずられ、宙を舞う粉雪。
粉雪  「きゃぁぁぁぁぁぁっ!」
凛華  「エンジェリック・サーベル!」
"天使の剣舞-Angelic Saber-"で"永遠の拘束-Eternal Restriction-"を断ち切り、空中で粉雪をキャッチする凛華。
凛華  「無茶するな、粉雪!」
粉雪  「あの娘は…?」
凛華  「とりあえず、安全な場所へ運んでおいた。いや、安全な場所なんてないかもな…。」
粉雪  「そうね…、あいつを封じない限り…。」
凛華  「闇結晶の場所は見えるな。」
粉雪  「えぇ。絶対の自信があるのか、気配を隠そうともしていない…。」
凛華  「よし…行くぞっ!」
散開する凛華と粉雪。
しかし、動じることなく、不適な笑みを浮かべる五月(=炎の闇結晶)。
凛華  「エンジェル・ハイロゥ!」
二つのリングを同時に放つ凛華。そのリングは、五月(=炎の闇結晶)の身体を捉える。
粉雪  「スパイラル・アローーーーーーーーーーーっ!!」
粉雪の両腕からのびた光の螺旋が、一直線に伸びてゆく。
五月の体内にある闇結晶に向けて突き刺さる光。
しかし次の瞬間、光のリングもろとも霧散する。
凛華  「なにっ!!」
粉雪  「そ…そんな…。」
炎の闇結晶「ハハハハハハハ!それで終わりか、虫ケラ。準備運動にもならんな。この私が、本当の"力"と言うものを教えてやるよ…。」
そう言いながら、左腕を真上に挙げる五月(=炎の闇結晶)。
「フッ」という笑いと共にその腕を振り下ろすと、突如、凛華の真上から衝撃波が襲う。
屋上に叩きつけられ、めり込む凛華。鈍い音と共に、左腕が折れる。
凛華  「ぐあぁぁぁぁぁぁ!」
粉雪  「(悲鳴のような叫び声で)凛華ぁーーーーーーーっ!」
 
■同時刻・SilentMoon店内
粉雪のその叫びは、店内で仕事中の茉莉と錦子に届く。
突然のことに、皿を落としてしまう茉莉。
茉莉(M)「何…?何があったの、粉雪---!」
錦子  「茉莉さん、今の…!」
茉莉  「今の感じ、ただ事じゃないわ。錦子、"真紅の旋風-Crimson Gale-"で先に行ってちょうだい!」
錦子  「わかりました!(店外へ駆け出し)クレセント・ムーーーンっ!」
 
■同時刻・帰宅途中の文
同じく、その声は文にも届いていた。
文   「粉雪…!(振り返り)ダーク・ムーン!」
 
■同時刻・五月の心の世界
深い海のイメージ。どんどん沈んでゆく五月。
水面に反射する光は、徐々に闇に閉ざされて見えなくなってゆく。
五月(M)「……私はこのまま、闇に喰われてゆくの…か…。依子…、あなたの無念も晴らせないまま…、誰も護れず…、私自身も闇に呑まれて…。」
闇が完全に光を閉ざす。意識が薄れてゆく五月。
五月(M)「ごめんね…みんな…。みんなを巻き込んで、偉そうなことを言って…、それなのに、私が…こんな---」
闇の一部が徐々に妹・依子の姿に変わってゆく。
その顔には影が落ち、その手は五月の首に伸びてくる…。
五月(M)「そうよね…依子…。あなたに恨まれるのも、当然よね。あなたが苦しんでいるときに、私は何もできなかった。一番頼りたかったはずなのに…何もしてあげられなかった。側にいることさえ…。ごめんね、依子…。不甲斐ないお姉ちゃんを許して…ね……。」
しかし、徐々に近づいてくる依子の顔には、陰りはなかった。
依子(M)「ううん、お姉ちゃん。恨んでなんか、ないよ。」
五月(M)「依子…。」
依子(M)「お姉ちゃんは、いつも私の側にいてくれたじゃない。いつも私のことを思っていてくれたじゃない。」
五月(M)「……私の…都合のいい幻覚か……。」
依子(M)「違うよ、お姉ちゃん。さっき、私に呼びかけたでしょ?"依子、力を貸してね"って…。」
五月(M)「それは…。」
依子(M)「"月"がね、教えてくれたの。お姉ちゃんが呼んでるって。だから、今度は私がお姉ちゃんの力になる番よ。」
伸びてくる依子の手に、自分の手を伸ばす五月。
二つの手が触れ合った瞬間、光が輝き出す。
依子(M)「私…お姉ちゃんの妹で良かった。ありがとう…お姉ちゃん…。」
五月(M)「そうか…。これが…これが"求むべき力"---。」
 
■再び現実世界
左腕が折れ、立っているのがやっとの凛華。
全身傷だらけになりながらも、凛華を支える粉雪。
その二人に対し、とどめの一撃を放とうとする五月(=炎の闇結晶)。
炎の闇結晶「これで終わりだ。」
その時、闇結晶本体が輝き出す。
そして、身体を思うように動かせなくなる五月(=炎の闇結晶)。
炎の闇結晶「な…なにぃ…!」
粉雪  「あれは…!」
五月(M)「二人とも、今だ!封印のアンカーを…!」
凛華  「五月さん、無事で…!」
五月(M)「いや、私はもう…。しかし僅かの間なら、"紋章の防壁-Emblem Shade-"で闇結晶の力を抑え付けることができる。このチャンスを逃すな!」
炎の闇結晶(M)「この、死に損ないがぁ!小賢しい真似をーーっ!」
粉雪  「五月さん、諦めないで!」
五月(M)「二人とも、わかっているはずよ。一度"漆黒の天使"となった人間は、たとえ闇を弾き出したとしても、その身体は砂となって崩れ去る…。それは、月の欠片の"使い手"であっても同じよ。だから、このチャンスを逃さないで!ここでこいつを逃せば、また新たな犠牲者が出る。悔しいけど、今の私たちにこの圧倒的な力に対抗する術はない。だからこいつは、私の命と引き替えにしてでも、いまここで封印しなきゃ、いけないのよ!」
凛華  「なんでだよ…。"命の重さに優先順位なんてない"って言ったのは、五月さんじゃないか…!」
奥歯をかみしめる凛華。そして、意を決し、技を放つ。
凛華  「うぉぉぉぉぉ!エンジェル・ハイロゥーーー!!」
光のリングが五月(=炎の闇結晶)を捉える。
粉雪  「凛華っ!」
凛華  「粉雪ぃ!何をしている。早く"螺旋の遠矢-Spiral Arrow-"を…!」
粉雪  「でも…!」
凛華  「俺達の使命を忘れたのか!俺達は、全ての闇を封じなきゃいけないんだ!でなければ、この世界は闇に包まれてしまう。それを食い止めることが出来るのは、俺達だけだ!それが、選ばれた俺達に課せられた"業"なんだよ!俺達がそれに負けたら、誰がこの世界を護る!」
その時、炎の闇結晶の抵抗が激しさを増す。
五月(M)「粉雪…早…く…!」
炎の闇結晶(M)「貴様らぁぁぁぁぁぁっ!!」
凛華  「粉雪ぃっ!!」
粉雪  「うわぁぁぁぁぁ!スパイラル・アローーーーーーっ!」
放たれた光の螺旋が、闇結晶の本体を貫く。突き刺さる天使の羽(=封印のアンカー)。
凛華・粉雪「(声にならない声で)"絶対なる封印-Absolute Seal-"っ!」
炎の闇結晶「貴様ら如きにぃぃぃーーーーーーーっ!」
光のリングが、天使の羽をめがけて収束してゆく。
それを破ろうと力を放出する闇結晶と、封じる五月の"紋章の防壁-Emblem Shade-"の力がぶつかり合い、まばゆい閃光を放つ。
五月(M)「二人とも、あとはお願いね。そして忘れないで…。信じ合う想いが奇跡を生む。そして月は、そこに…ある……。」
粉雪  「五月さーーーーーーーーーんっ!!」
粉雪の悲痛な叫びをかき消すように、閃光は更に輝きを増し、周囲がホワイトアウトしてゆく。
その光を、遠方から見る錦子。
錦子  「一体…何が…。」
 
■ビル屋上
光が消え、屋上に転がっている"炎の闇結晶"。それには、封印の紋章が刻まれている。
蹌踉めきながらそれに近づき、拾い上げる凛華。
暫く見つめた後、口を開く。
凛華  「こんな犠牲…俺は認めない。俺たちの未熟が、あの人を殺したんだ!」
粉雪  「凛華…。」
"炎の闇結晶"を握りしめ、天を仰ぐ凛華。
凛華  「粉雪…。残り二つの闇結晶、必ず俺たちの手で葬るぞ!」
粉雪  「(涙を拭いながら)えぇ。もう誰も…誰も同じ涙は流させない…!」
凛華(M)「五月さん、だからあなたは、そこで俺たちを見守っていてくれ…。」
 
■再び現在・SilentMoon店内

凪姫  「私…その人に会ってみたかった…。」
沈黙の後、凪姫が呟く。その目からは、溢れる涙がこぼれ落ちる。
茉莉  「凪姫…、彼女にはもう会えないけど、あなたは彼女が遺した多くの想いに触れているわ。彼女の強さは凛華が、彼女の優しさは粉雪が、そしてメイドとしての志は優妃が、それぞれ継いでいる…。」
凪姫  「(涙声で)茉莉さん…、私…。」
茉莉  「あなたはあなた…、五月である必要はないわ。だから、あなた自身が決めればいい…。」
凪姫  「(しばし沈黙の後)…はい!」
そう答えた凪姫の目に、すでに迷いはなかった。
茉莉(M)「凪姫。あなたは一度だけ五月に会っているのよ。そう、あの日…。あなたが初めてここを訪れたあの日---。」
 
■回想・SilentMoon店内
"優妃ちゃんが来たら教えてあげて"と言付けて、店を出ようとする五月。
茉莉  「ええ、わかったわ。そう言えば…(思い出したように)今から妹さんの所?」
五月  「うん。今日は依子の誕生日だから。あの娘が好きだったものでも買って、持っていってあげようと思って。」
茉莉  「そう…。妹さんによろしくね!」
その時、ドアが開いて二人組の女性客が入ってくる。
五月・茉莉「お帰りなさいませ、お嬢様。」
そう言い終わり、あ!という顔で茉莉を見ながら、"シフト上がってたんだったわ"という仕草をする五月。
直後、五月が持つ月の欠片"HarvestMoon"が微かな音色を奏でる。
五月  「(二人組の女性客を目で追いながら)茉莉。今の二人組、誘ってみてくれない?特に左側の娘…。」
茉莉  「どうしたの?あなたがそんなことを言うなんて、初めてじゃない?」
五月  「うん…。今ね、"HarvestMoon"が一瞬見せたのよ。彼女が金色(こんじき)の翼を纏い、闇を駆る姿を…。」
瞼を静かに閉じ、そう呟く五月---。
茉莉(M)「そう。それが、私と彼女が交わした最後の会話…。凪姫…あなたは、五月が選んだ最初で最後のメイド。彼女が見初めた、たった一人の天使---。」


- 第三夜「漆黒の悪夢」・完 -

●用語辞典
闇結晶
炎、風、水の三つが存在する。遙か昔、月影の女神が自らの魂の結晶に三つの"闇"を封じたが、邪な心の人々がそれを奪い合い、三つに砕けたそれは再び世に放たれてしまう。
漆黒の天使
闇結晶が、その力に適応できる人間の体を手に入れたとき、"使い手"とは正反対の黒い天使になるといわれている。漆黒の天使となった"闇"は、それが持つ本来の力を発揮し、この世を闇に包むとされている。
月の欠片
"闇"を封じた月影の女神の魂の結晶が砕け散った後、月光の女神が残った欠片にその力を込め、月齢の名と共に、正しき心を持つ"使い手"に託したもの。現存する六つの月以外に、"七番目の月"があると言われている。
月の女神のメッセージプレート
月光の女神のメッセージが、紋章文字で刻まれているプレート。解読できていない部分が多く、謎に包まれている。また、そこから発せられる波動は"闇"の力を無力化する効果があり、アキバ全体に結界を形成している。
眠りのレリーフ
かつての月の欠片の"使い手"が作り、遺したと言われるもの。"月の女神のメッセージプレート"、三つの"闇結晶"、六つの"月の欠片"が収まるよう窪みが設けられている。同時に、過去の"使い手"からのメッセージも刻まれ、これを元に紋章文字の解読を行っている。
無限の装飾-Infinity Dress-
月の欠片"GibbousMoon"に込められた月光の女神の力。あらゆる力の性質を変える能力がある。
天使の光輪-Angel Helo-
月の欠片"WaningMoon"に込められた月光の女神の力。あらゆるものを光のリングの中へ捉え、それが持つ力を無効化する能力がある。"螺旋の遠矢-Spiral Arrow-"と対で放つことにより"絶対なる封印-Absolute Seal-"を発動し、唯一"闇"を封印することができる。
天使の剣舞-Angelic Saber-
凛華が使う技。"天使の光輪-Angel Helo-"を応用した技で、完全なリングを形成せず、剣やブーメラン等、戦況に応じた形を形成する。
螺旋の遠矢-Spiral Arrow-
月の欠片"WaxingMoon"に込められた月光の女神の力。あらゆるものを貫き、天使の羽(=封印のアンカー)を打ち込む能力がある。"天使の光輪-Angel Helo-"と対で放つことにより"絶対なる封印-Absolute Seal-"を発動し、唯一"闇"を封印することができる。
永遠の拘束-Eternal Restriction-
粉雪が使う技。、"螺旋の遠矢-Spiral Arrow-"を応用した技で、螺旋を構成する波動を鎖状に形成し、目標に絡めて動きを封じる。
紋章の防壁-Emblem Shade-
月の欠片"HarvestMoon"に込められた月光の女神の力。あらゆる力を反射、抑制、吸収、消滅させる能力がある。楯の中央に紋章文字を浮かばせることにより、その紋章文字が持つ意味を効果として加えることが可能。
真紅の旋風-Crimson Gale-
月の欠片"CrescentMoon"に込められた月光の女神の力。あらゆる物理的障壁を越え、疾風のごとき速さで目的の場所まで移動する能力がある。

 以上、第3話でした。いや、結構強烈な展開だったんじゃないかな…と。
 この過去話は、この物語を考え始めた時点から用意してあった話です。本来は第4話として用意してあったのですが、構成の関係上、第3話に前倒しとなりました。
 何か、毎回長くなっていってる気がするのは気のせいでしょうか?(苦笑)第3話、めちゃめちゃ長いよ…。2話分くらいあるよ…汗。
 感想お待ちしております。コメント欄にいただけると喜びます。もしかしたら、ご意見・ご感想が物語に影響するかもしれません。実際、凛華に熱烈ラブコールをいただいたので、出番も増えて、今後の展開も当初の予定から変更した部分もあったり…笑。よろしくお願いします!
※この物語はフィクションです。実際の社会・団体・人物等とは一切関係ありません。
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投稿者 : 2007年03月25日 20:35

コメント

読みました!!
やばいです(;_;)
五月…。

とぃうか、優妃が少女だったとは色んな意味で一番衝撃受けました(>_<;)

凪姫と五月が会っていたエピソードも良かったです!!

第4話も楽しみにしてるので、よろしくお願いします♪♪♪(笑)

投稿者 雫 : 2007年03月29日 13:37

早速の感想ありがとうございます。

色々衝撃な第3話ですが、少女=優妃以外にも、
あっと驚く伏線や仕掛けが張り巡らされてるんです。
いくつ見つけられるでしょうか?笑

第4話は、早めに公開できる様に頑張ってますので、
応援よろしくお願いします!

投稿者 戸神由留@管理人 : 2007年03月30日 10:27

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